JOT's Job

社会の重要インフラである
石油供給の大動脈を担う

Profile

石油1部
2017年入社
経済学部卒

入社以来一貫して石油の鉄道輸送に携わる。最初の配属先となった支店でタンク車の運用・保守を担当し、年間を通じたタンク車の利用状況や、油種に応じたメンテナンスの違いなどを学べたことは、自身の強みと感じている。

先々の需要を読みながら
最適な石油輸送計画を立案

JOTは、石油元売り各社(以下、石油会社と表記)との長年にわたる取引関係をベースに、ガソリン、軽油、灯油、重油といった各種石油製品の輸送業務を請け負っており、長距離で大量輸送が可能な鉄道タンク車と、機動力がありさまざまな輸送ニーズに柔軟に応えられる自動車(タンクローリー)という2つの輸送モードを提供できるのが特長です。ただし、当社自らが貨物列車やタンクローリーを運転するのではなく、お客様である石油会社と、実際に貨物列車やタンクローリーを運行する実輸送会社の間に入り、輸送の手配を行うことが主な業務となります。
私が所属している本社の石油1部は、2つある輸送モードのうち鉄道輸送を受け持っている部署で、石油の製造拠点である製油所から内陸地にある油槽所(石油製品を一時的に貯蔵する基地)への輸送を行っています。その中で私自身は、複数の石油会社を担当しており、営業担当としてお客様の対応窓口を務めるとともに、毎月の輸送計画立案を担っています。この輸送計画は支店や営業所が行う手配業務の元になるものであり、計画の策定だけでなく、日々の輸送状況を確認・報告することや、輸送費などの取りまとめをすることも業務となります。また、当社が所有する鉄道タンク車の保守・管理業務も担当しています。
石油の輸送容器となるタンク車は自走できないため、貨物列車(機関車)に牽引してもらわなければなりません。輸送計画の立案にあたっては、お客様(石油会社)からいただいた数量情報をもとに、何本の列車運行が必要かを算出し、鉄道会社と交渉・調整をしていきます。石油は、価格や気温などにより需要が変動する製品です。雨や雪が多ければ、人々が外出を控えがちになるためガソリン消費が減りますし、冬場の気温が低い年には灯油の需要が増加します。このように変動幅が大きな時でも油槽所の在庫切れが起きないよう、過去の実績や長期の気象予報なども参考に先々の需要を読みながら、最適な輸送計画の策定に取り組んでいます。

関係各所とのリレーション構築が
迅速な問題解決を可能にする

輸送事業では、自然災害をはじめとするトラブルへの臨機応変な対応も求められます。以前、根岸営業所に勤務していた際、豪雨による土砂崩れの影響で、八王子から長野方面へ向かう線路が寸断tしたことがありました。内陸の長野県は石油供給の大半を鉄道輸送に頼っていますので、「すぐに手を打たなければならない」と、四日市から長野へ向かうルートを増発したり、他の基地からの振替輸送を指示したり……。矢継ぎ早に対応策を繰り出していく本社社員の姿にふれて、臨機応変な対応を的確に行うためには、普段からトラブル発生を想定し、さまざまな対策を考えておくことが必要だと学びました。
一方、本社に異動した年の年末年始は、石油の需要が予想以上に旺盛だったため、油槽所の在庫が一時低位となりましたが、鉄道会社に増発依頼などを行うことで、問題の発生を回避することができました。この時、在庫切れという最悪の事態を防げたのは、日頃から関係各所とのコミュニケーションを意識して、困った時には協力が得られる環境づくりをしてきたことも大きいと感じています。私は新人時代に先輩から、「鉄道会社の本社はもちろん、駅などの輸送現場にも足を運んで、関係者と直に対話することが重要だ」と教えられました。それ以降後は、輸送にご協力いただく方々とのリレーション構築に努めてきたことが、現在の業務に活きています。

人々の「当たり前」の生活を支える
誇りと使命感

そもそも私が物流業界を志望したのは、学生時代に自転車部の活動で全国各地をツーリングしていた際、どこへ行っても同じ製品が流通している状況を見て、ものを運ぶ仕事の重要性や身近さに気づいたことがきっかけでした。中でもJOTは、エネルギーなどの生活インフラを支えている会社であり、石油の鉄道輸送において高いシェアを有しているのが印象的でした。
そして入社してからは、支店・営業所勤務を経て本社へと、いずれも石油鉄道輸送を担当してきました。鉄道を利用した製油所から油槽所への長距離・大量輸送が、石油供給の“大動脈”だとすれば、油槽所からガソリンスタンドへのタンクローリー輸送は“毛細血管”。こちらも石油の安全・安定輸送に不可欠な仕事ですので、いずれはタンクローリー輸送にも携わり、2つの輸送モードについて経験・知見を蓄えることにより、石油部門での業務を極めていきたいと考えています。
JOTは、エネルギーや生活必需品などの供給に無くてはならない会社です。人々の「当たり前」の生活を支えていくという役割は、使命感ややりがいにつながります。トラブル発生時の対応は簡単ではありませんが、困難だからこそ、社会生活への影響を最小限に抑えることができた時には大きな達成感が得られます。社員数が少なく、全員の顔と名前がわかる関係性であることにより、ピンチの時に団結力を発揮できるのが当社の強みであり、難しいトラブル発生時でもチームとして対応する環境が出来ていると思っています。誰にでも気軽に相談し連携できる風土の中、これから入社する皆さんもやりがいと誇りを持って働けると思います。

入社1年目~関東支店
JOTが所有する石油タンク車(約1,200両)の運用・保守担当として、定期点検やメンテナンスの管理業務に従事。あわせて営業所のサポート業務にも携わり、石油輸送事業の基礎知識を身につける。
入社3年目~関東支店 根岸営業所
顧客企業の製油所内で、鉄道輸送のオーダー業務と手配業務を担当。日々確実でミスのない仕事を心がけつつ、各油槽所からのオーダー数を取りまとめ、貨物列車の手配を行う。
入社6年目~石油輸送事業部 石油1部
本社の営業として、石油元売り会社の対応窓口を務めつつ、支店・営業所の業務を統括。月次での輸送計画策定・管理、鉄道会社との交渉を担うほか、トラブル発生時にはその対応も主導している。

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