JOT's Job

自然の猛威とも闘いながら
市民生活を守り抜く

Profile

高圧ガス1部
2017年入社
経営学部卒

北海道支店に計6年勤務した後、本社へ異動。出身地は四国で、大学は大阪。初任地の北海道は縁もゆかりもない土地で心細い面もあったが、職場の先輩たちがプライベートも含めて親身に面倒をみてくれた、と話す。

徹底した安全管理のもとに
LNGの安定輸送を指揮

私は現在、LNG(液化天然ガス)の輸送事業を行う本社の高圧ガス1部で、顧客の要望に合わせた輸送計画の立案や予算管理、支店・営業所からの問い合わせ対応が主な担当業務です。
本社に異動する前も、北海道支店で道内のLNG輸送を担っていました。支店のLNG部門では、沿岸部にあるお客様の出荷基地から内陸のサテライト基地や産業需要家までの輸送を請け負っており、私は顧客の輸送依頼(オーダー)において、グループ会社をはじめとする輸送協力会社のタンクローリーへ割り振る配車を担当していました。配車は、決まった答えのない仕事です。いつまでに、何処へ、どれだけの量を届けるか、お客様から大枠のオーダーは来るものの、詳細なスケジューリングは担当者に委ねられていますので、自分なりに考えて、工夫ができるところに面白味を感じていました。
近年日本では、低炭素社会の実現を目指す流れの中、CO2排出量が少ないLNGの需要が伸びています。北海道でも、各種の工場やホテルなど、使用する燃料をLNGに転換する産業需要家が増え、当社が請け負う輸送先も増加の一途を辿っていました。とはいえ、物流業界は慢性的なドライバー不足の状態にあるため、限られた人員でオーダーをこなせるような効率的な配車をはじめ、乗務員の皆さんの労働時間削減や業務量の平準化につながるような配車を工夫していました。
それに加えて、日頃から意識していたのは安全輸送の徹底です。LNGはマイナス162度の超低温で液化している物体です。貯蔵基地のタンクからタンクローリーにLNGを充填する際に、手順などを誤ると、つないだホースが破裂するといった危険もあり、LNGの取り扱いや輸送には厳格なルールが定められています。私たちJOTの社員は、このようなルールの運用に関して実輸送を担う協力会社の方々に指導をする立場でもあるため、支店時代にはLNGの保安に係る国家資格も取得して安全管理に努めていました。

30年に一度の記録的な降雪の中、
懸命にガス供給の責務を果たす

LNG輸送には、タンクローリーを運転する乗務員の方をはじめ、運行管理を行う事務スタッフの方など数多くの人が関わっています。私たちの業務は、皆さんの力を借りてはじめて成り立つものであり、大規模な輸送障害が起きた時には、そのことが強く認識されました。
2022年の1月~2月。北海道は30年に一度ともいわれる大雪に見舞われて、交通網が混乱、高速道路も数日間の通行止めが断続的に繰り返される状態となりました。LNGの供給は北国にとっての生命線。ガスが止まれば、道民の皆さんが暖も取れない状況になってしまうため、供給を滞らせるわけにはいきません。配車を担う私は、道内各地の情報を収集し、「この街はあと何日耐えられるのか」「どのエリアを優先すべきか」を見極めながら、必死の調整を続けました。協力会社の方々には、連日早朝から輸送にあたっていただきました。高速道路が使えない日は、一般道にルートを変えて。そして何とか供給切れを起こすことなく、季節は春へ。雪による影響も減り、交通が正常化した時には、はりつめていた気持ちが一気にほぐれて、体の力が抜けたのを覚えています。あの経験をしたから、それ以後も「多少の輸送障害は大丈夫だ」と思えるようになりましたし、苦しい中でも輸送を成立させたことにより、協力会社の皆さんとの関係性もいちだんと深くなった気がします。

人に恵まれ、多くの学びと成長を得た。今後は自身が後進の育成を

私は大阪の大学出身です。正直なところ就職活動を始めるまでは当社のことを知りませんでしたが、各社の採用試験で東京へと向かうたび、新幹線の中から「JOT」と書かれたコンテナや車両を見かけ、「自分たちの生活は知らず知らずのうちにこの会社に支えられているんだ」と感じたことが志望動機の一つとなりました。また、会社で長く働く上では人間関係も大切だと考えていましたが、JOTの人たちは皆温かく親切でした。支店の先輩方は、故郷から遠く離れた場所に赴任した私のことを公私ともに気にかけて、食事に誘ってくれたり、悩みを聞いてくれたりと、きめ細かくサポートしてくれました。大規模な輸送障害が起きた時も、先輩方が過去の経験にもとづいてアドバイスや励ましをくれたことが、有形無形の力となりました。
自身の成長という面でいえば、教育研修が充実している点もこの会社の魅力だと感じています。私は支店時代に、全国のLNG担当者向けの研修や、若手社員向けの営業研修などを受講しました。特にグループ会社が所有するLNGトレーニングセンターで行われた前者の研修では、JOTグループが重視している安全への取り組みを共有したり、実物のタンクローリーを教材に内部構造を学ぶことができたほか、他支店のメンバーとも情報交換が行えて、多くの収穫がありました。
現在は本社勤務となって日が浅いため、まずは目の前の業務を確実に遂行できるようになるのが目標です。高圧ガス1部では、かつて自分が受講したLNG担当者向けの研修を企画・運営することにもなるため、今後はこちらの業務にも力を注ぎ、未来のLNG部門を担う人材育成にも貢献していきたいと考えています。

入社1年目~北海道支店
コンテナ部門の担当者として鉄道貨物輸送に従事。北海道ではJOTの冷蔵コンテナが農作物の輸送に用いられることが多いため、野菜の収穫期にあたる夏がコンテナ部門の繁忙期だった。
入社4年目~北海道支店
支店内でLNG部門に担当替えとなり、北海道内における鉄道・タンクローリー輸送に従事。ガスの需要が増える冬場には、多くのコンテナやタンクローリーの配車を行っていた。
入社7年目~高圧ガス輸送事業部 高圧ガス1部
北海道支店で受け持っていたガス会社2社を引き続き担当し、本社の営業職として予算管理などにあたる。支店からの問い合わせや相談に対応し、東京にある顧客本部との折衝・調整をすることも現在の役割となっている。

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