サステナビリティ

企業理念に基づいた社会への貢献

 JOTグループは、社会から必要とされ、社会とともに発展を遂げる企業をめざし、
「社是」「JOTグループ・ミッション」を“道しるべ”として、
ステークホルダーの皆様に対し、ESG活動を通じて社会的責任を果たしていきます。

ESG推進体制

日本石油輸送はステークホルダーの皆様からの信頼をさらに強固なものとするため、
ESG委員会を中心に、6つのESG推進活動テーマに基づいた委員会による活動を展開しています。
また、グループ一体となってESG活動を推進するため、グループESG委員会を設置しています。

担当役員メッセージ

チャレンジ精神をもってESG活動を推進し、
「持続可能な社会」の実現と
「社業の発展」の両立をめざします。

取締役執行役員 総務部長 兼 資産運用部長 松井 克浩

JOTグループは、ESG活動をより一層推進するため、2021年に「CSR委員会」を「ESG委員会」に名称を変更しました。ESG推進体制では、社長をESG委員長とし、サブの委員会として、コンプライアンス・安全・環境保全・品質管理・人間尊重・社会貢献の6つを設置しています。若手、中堅社員を中心とする組織横断型の委員会で、長年培ってきたCSR活動をベースに1年単位の目標テーマを定め、PDCAに則って活動しています。また、社内報・メールマガジンによる情報発信や各種啓発活動等を通じて、全社員へのESG浸透にも取り組んでいます。

各委員会のテーマはいずれも重要であり、今後も継続的に取り組んでいきますが※1、特に「脱炭素社会の実現」については、地球規模の課題であり、当社の本業である輸送事業に大きな影響を及ぼすことが考えられます。当社では、創業時から事業の柱として鉄道輸送に取り組んでいますが、鉄道輸送は自動車輸送に比べてCO2の排出量が約10分の1と非常に少なく、かつ大量の輸送が可能です。当社は、長年に亘って鉄道輸送の誘致を行ってきましたが、これからもモーダルシフトにより環境保全に寄与していきます。

さらに、2021年に「クリーンロジスティクスプロジェクト」を立ち上げ、燃焼時にCO2を排出しない水素、液体アンモニア等のクリーンエネルギーを、クリーンに輸送する方法を確立すべく取り組んでいます。現在、圧縮水素輸送はすでに行っていますが、水素をメチルシクロヘキサン(MCH)※2の形で液化することで既存の石油の輸送インフラを活用できるため、その方法を調査・研究しています。また、LNG燃料トラック、燃料電池(FC)トラックの導入等、自動車輸送におけるCO2排出削減についても、将来を見据え検討しています。

当社グループは、社是『奉仕こそ我が務め』のもと、キャッチフレーズ『Shift for the Next―安全の徹底と質の高いサービスで未来への責任を果たします― 』を掲げています。私は「未来への責任」とは、まさしくESG活動の根幹だと考えています。今後、当社グループが持続的に成長し続けるためには、事業とESG活動を一体化させて取り組むことは必須です。一方で見方を変えれば、こうした社会の変化は、次代を担う新しい事業を創出し、当社グループ全体が飛躍する大きなチャンスでもあります。JOTグループミッションの一つに「チャレンジ精神で新分野や新製品を開拓し、社会と社業の発展をめざします」とあるように、全社員一丸となって、チャレンジ精神をもって持続可能な社会の実現と社業発展の両立をめざしていきたいと思います。

今後とも、皆様の一層のご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

取締役執行役員
総務部長 兼 資産運用部長
松井 克浩

※1 活動の詳細はこちらをご覧ください。
※2 MCHを利用した水素の輸送方法は、トルエンに水素を融合させてMCHを生成し、配送先で水素を取り出すもので、水素を取り出した後のトルエンは次の輸送に再利用します。MCHは物性が安定しており、水素貯蔵・輸送のリスクの低減につながります。

JOT Report 2023

JOT Report 2023

「JOT Report」では、日本石油輸送(JOT)グループが中長期的にめざす姿と、これを実現するための経営戦略や、財務およびESGに関する非財務情報、経営基盤を体系的に開示しています。
今後も透明性の高い情報開示を行うことで、ステークホルダーの皆様との相互理解と信頼の形成を図り、持続的な企業価値向上に努めていきます。